CT撮影装置では胸部・腹部の疾患、骨疾患などがわかります。
CT撮影装置
マルチスライス3D-CT 検査
的確な診断を得るために、現代の医療には欠かせない高度画像診断装置、マルチスライス3D-CT 撮影装置を導入しています。
レントゲン検査や超音波検査では確定診断が困難な内部構造を検査することが可能で、椎間板ヘルニアや腫瘍性疾患、骨関節疾患、胸・腹部疾患、水頭症や脳腫瘍など、様々な疾患に対して非常に有用性の高い診断装置です。
この機械により、より正確な病気の診断が可能となり、またより正確な治療計画を立てることができます。
当院では、診断から治療までのトータルケアが可能です。
症例
case1
プロフィール:ヨークシャーテリア 1 歳3 か月 雌
診断:門脈体循環シャント
経過
けいれんを主訴として来院され、造影CT 検査により門脈体循環シャントと診断された症例です。
画像処理により血管を抽出しています。
消化管からの血管は、門脈血管に合流して肝臓に流入しますが、先天的に肝臓に流入する手前で全身循環に入る異常血管が存在し、消化管からの血液が肝臓を経由せず、毒素が全身に回ることで問題が起こります。
異常な血管を手術により遮断することで治療され、当症例は正常な状態に復しました。
case2
プロフィール:ミニチュアダックスフンド 6 歳 雄
診断:椎間板ヘルニア
経過
後肢の麻痺を主訴として他院より紹介され、椎間板ヘルニアと診断された症例です。
臨床症状や神経学的検査、レントゲン検査で疑われる椎間板ヘルニアを、CT 検査によって明確に診断及び病変部位を特定、手術を実施し、元通り歩けるようになりました。
case3
プロフィール:日本猫 推定3 ヶ月 雄
診断:頭部外傷、頭蓋骨陥没骨折
経過
交通事故にあった子猫を保護されて来院されました。
頭部に損傷があり、意識障害が出ている状態でした。
無麻酔下でCT 撮影を行い、頭蓋骨に陥没骨折がある事が診断されました。
対症療法により加療し、今では全く後遺症もなく、保護された家庭で元気に生活しています。